中村豊美 Toyomi Nakamura
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数々の試練が重なり、失意のどん底で這いつくばるとき、そこに時折、キラリと光る石ころのようなものが私を待っていることがある。その微かな光に手を伸ばし、立ち上がり歩みを進めていくと、いつの間にかその小さな石ころが未知の未来を照らす輝きと変わっていく。思うようにならない毎日の中、挫ける度に、私は暗闇の奥深くから微光を掴み取ってきた。

私は「陰」を描く。闇に寄り添い、変革の予感に胸を躍らせながら。絶望の隣には、いつも未完成の物語が準備されている。
私は「陽」を描く。集めた光の豊かさと美しさを共有し、人々に輝く希望を届けたいと願いながら。

生きたい。死にたい。愛されたい。壮大な自己矛盾を抱えながら、私はまばゆい光と漆黒の闇の狭間で戦い続けている。私はいつか、内なる戦争を終わらせて、真の平穏を見出せるようになるだろうか。

2023年8月 ニューヨーク NOHO M55 Gallery「LOVE」展

2023年10月 銀座 ギャラリーYOHAKU「世」二人展

2024年2月 中野ADD WINE「永遠」個展

2024年6月 ラフォーレ原宿「愛と狂気のマーケット」

2024年7月 築地本願寺 「Wrapping The Earth」アート展示

2024年8月 ニューヨーク NOHO M55 Gallery「NATURE」展

2024年8月 京都 同時代ギャラリー「天地創造」二人展

2024年9月 LOVERSARTS BAR主催

2024年10月 表参道隠田ギャラリー「Tokyo」 二人展

2025年1月  Qギャラリー「光と闇のブルー」個展

2025年4月 ドバイアートフェア ソロアーティスト出展

2025年10月 京都 同時代ギャラリー「天地創造2」二人展

2025年11月 東京 DENギャラリー「Tokyo2025」個展

現代アーティスト、中村豊美。陰陽芸術®︎の創始者として、光と闇、天と地、男と女といった相反する二極の間に潜む真理を追求し続けています。生と死、儚さと永遠、そして時を超えた美を表現し、見る者に存在そのものへの問いを投げかけます。

 象徴的な存在は花と蝶です。花の一瞬の美しさと、蝶が持つ変容と永続性が、作品を通じて命の儚さと再生の力を象徴的に描き出しています。これらの要素を独自の技法であるフォト・オン・ペインティング®︎を用いて、写真と絵画を融合させた作品に落とし込み、人間と自然との調和を具現化しています。また光と闇を象徴するブラックとゴールドをベースとして用いています。 彼女の作品においては、闇の中で光を求める花が女性の象徴として描かれ、まるで映画の一場面のように強い感情を喚起します。そして、その花の周りを舞う蝶が、変化と再生の象徴として観る者に深い印象を与えます。これらの相反する要素を包み込み、それらが織りなす心の風景を映し出すことで、観る者に長く心に残る感銘を与え続けています。

Golden Japanesque

日本の美術には、金の屏風や掛け軸のように、豪華さと繊細さが融合した独特の美しさがあります。「Golden Japanesque」では、これらの伝統的な美術形式を現代の技術と視点で再解釈し、古の美と現代の創造性を一つに結びつけます。

本プロジェクトのもう一つの大きなテーマは、二次元と三次元の境界を曖昧にすることです。絵画と写真を融合させる「フォトオンペインティング®」という手法を使い、立体的で深みのある表現に挑戦しています。この技法により、平面作品に奥行きと立体感を持たせることで、新たな視覚体験を提供します。

「Golden Japanesque」は、日本の伝統美術の価値を再認識し、現代におけるその新たな可能性を探求します。各作品は、金箔や伝統的な素材を使用しながらも、デジタル技術や新素材を組み合わせることで、従来の枠を超えた表現を目指します。古典的な美の要素を尊重しつつも、現代の感性や技術を取り入れることで、伝統と革新のバランスを追求しています。

このプロジェクトを通じて、日本の美の遺産を次世代へと引き継ぎ、伝統と現代、二次元と三次元の融合が生み出す新たな美の世界を、共に体験していただければ幸いです。

Eye4u.art/Manaco

自分を見つめる数々のまなこの奥にあるものを、一つ一つ見極めていきたい。その瞳はなにを語っているだろうか。

人は他者の存在があって初めて自己を認識できるという。眼差しなしで人は生きていけない。私はその眼差しを描く。